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情報収集が上手な看護師になるための秘訣を教えます!

2023年12月24日

はぁ…。今日も全然情報取れてないじゃんって言われちゃったよ。
私って看護師向いていないのかな。

こんな風に思っている新人看護師さんは多いのではないでしょうか?

看護師として働く中で、患者さんの情報をしっかりと集めることはとても大切です。

特に新人看護師さんは初めてのことも多く、忙しい毎日の中でどう情報収集をすればいいのか悩むこともありますよね。

この記事では、情報収集が上手な看護師になるためのコツを、わかりやすく紹介します。

情報収集のスキルをアップさせて、患者さんにもっと信頼される看護師を目指していきましょう。

新しく看護師になった方へ。
今日からすぐに使える情報収集のヒントをお届けします!

本記事で解決できる悩み

  • 効率的な情報収集の方法がわからない
  • 優先的に確認すべき情報項目を知りたい
  • 情報収集に時間がかかりすぎる

情報収集が大切な理由

当たり前のようにやっている情報収集ですが、まずはなぜ大切なのかを一緒に考えてみましょう。

適切な医療や看護を提供するため

情報収集は適切な医療や看護を提供するために重要です。

なぜなら患者さんの状態や治療方針などを把握していないと、患者さんにどんなケアが必要なのか判断できないからです。

患者の安全のため

情報収集は患者の安全を守るためには欠かせません。

患者さんの状態を把握することで、患者さんに起こりうる危険を予測することができます。

病状の悪化の前兆を察知することや、転倒やせん妄に伴う危険な行動を予測し対策することは、患者さんの安全に繋がります。

新人看護師がやってしまいがちな情報収集の失敗例

新人看護師さんがやってしまいがちな除法収集の失敗を2つ紹介します。

すべての情報を知ろうとする

患者さんの情報を事細かに把握しなければならないと思っている新人看護師さんは多いです。

その理由について私はこう考えています。

すべての情報を知ろうとする理由

  • 何を聞かれても答えられるようにしておかなければならない
  • 情報収集できていないと注意されないように
  • 責任感・経験不足からくるプレッシャー

看護学生時代は与えられた情報収集用紙の項目を埋める作業が必要でした。

しかし私が10年間看護師を続けてきて出た結論は、すべての情報を把握する必要はないということです。

患者さんの状態は日々変化するので、その時に必要な情報も変わります。

患者さんの状態に応じた情報収集をしてケアや看護業務を行う方が、ずっとスマートで個別性のある看護に繋がります。

私も看護学生・新人時代はこのような傾向にありました。
看護師経験を積んでいく中ですべて把握することは不要だと実感しました。

カルテで完結しようとする

カルテだけで情報収集を完結させようと必死になっている新人看護師さんもいます。

カルテからの情報収集も大切ですが、実際に患者さんを見たり話したりして得られる情報も重要です。

こんなことが分かる

  • どれくらい話せるの(その時の意識レベル)
  • どの程度動けるのか(実際のADL、環境整備)
  • 表情はいいか(その日の体調)
  • 食事は食べているか(栄養状態や嚥下機能の予測)

カルテではざっくりとした情報しかわからなくても、患者さんの様子を見ることでその日の体調やADL、人柄などを把握することができます。

実際文字だけ見るより、患者さんん自身を見た方が情報として記憶にインプットされやすいよね。

初めて受け持つ患者さんの全体像を把握することに難しさを感じている方は、朝の挨拶がてら患者さんの様子を見に行ってから情報収集するとイメージしやすいかもしれません。

先輩看護師さんが患者さんのことを話しているときに耳を傾けたり、リハビリや医師などの達職種と話をしたりするのもおすすめです。

異なる視点を持つ人の話を聞くと自分の視野も広がり、新しい発見につながります。

カルテに固執せず様々な方法を駆使して情報を取るようにしていきましょう。

情報収集が上手になるたった1つのコツ

唯一のコツとは優先順位を考えて情報収集をする』です。

その優先順位を考えるのが難しんだよな。

私自身もそうでしたが、新人のうちから効率よく必要な情報を集めるというのは、けっこう難しいんですよね。
正直、どんな情報も等しく大切な情報だと考えてしまうことが多いんだと思います。

優先順位とは看護師経験を積んでいく中で培われていくものなので、今すぐできるようになるのは難しいと言えます。

なので、比較的優先順位の高い情報について次の項でまとめたので、情報収集する時の参考にしてみてください。

優先順位の高い情報ってなに?

優先度のた高い情報ってどんなの?

優先度の高い情報は次の2つです。
これからの具体的な内容についてお伝えしますね。

  • 基本的な情報
  • その日に必要な情報

基本的な情報

基本的な情報は患者さんの全体像を把握するために必要な情報です。

基本的な情報

  • 現病歴・既往歴::
    主な病名や関連する疾患・既往歴などを把握。
  • バイタルサイン:
    3日程さかのぼり過去の経過も含めて確認。
    大きな変動があった時は、患者さんの状態の変化が考えられるため、看護記録や医師記録も合わせてチェック。
  • 検査内容と結果:
    検査の理由や治療との関連を把握する。
    「いつどのような検査行われたのか」「どのような理由で行われたのか」「結果に対してどのような治療が始まったのか」が重要。
  • 医師指示と治療内容:
    治療に関する指示や安静度やモニター監視など治療に必要な指示など、毎日の確認が必須。
  • 特記事項:
    アレルギーや禁忌、DNARの有無など、命に関わる可能性がある情報を確認。

その日に必要な情報

基本的な情報を元に、その日やらなければならないことを情報収集をします。

基本的な情報

  • 治療内容(点滴・内服など)
  • その日行われる検査の有無と内容
  • 清潔ケア(陰部洗浄・清拭など)
  • 処置の有無と内容(創部処置・必要なカテーテルの挿入など)
  • 手術の有無と内容

その日に必要な情報は病期によって優先すべき情報が変わります。

急性期の情報収集ポイント

  • 病名
  • 医師指示
  • クリティカルパスの内容
  • 病状説明の内容
  • 患者と家族の受け入れ

急性期の患者さんには病状や治療に関する情報の把握が特に重要です。

急性期病棟では緊急性の高い患者さんが多く、異常の早期発見が必要です。
そのため、病状や治療内容、検査結果をしっかり把握しておくことが大切です。

患者さんの状態は日々変化し、患者さんや家族は不安を抱えています
適切な情報を持つことで、患者さんや家族の精神面でのサポートも可能です。

常に患者さんの最新の情報を把握し、患者さんや家族と円滑にコミュニケーションを取る準備をしておきましょう。

私は現在HCUで働いています。
状態変化のスピードが速いので、対応が遅れないためにも必要な情報は落とさないようにと心がけています。

慢性期の情報収集ポイント

  • 継続している治療
  • 家族構成
  • 入院前の生活状況
  • 入院前と現在のADL
  • 介護情報(介護認定、介護サービス等)

慢性期の患者さんの場合、ADL(生活動作)や家族、介護に関する情報が特に重要です。

慢性期患者さんは退院準備を進める段階にあり、特に高齢の方は入院中にADLが低下し以前の生活に戻るのが難しいことも多いです。

退院後の生活をサポートするために、ADLや家族の支援体制、介護の必要性についてしっかりと情報を集めることが大切です。

退院後の生活を考慮し、時間をかけてADLや介護に関する情報を収集していきましょう。

私は内科勤務時代、多くの退院支援に関わってきました。
家族から得られる情報がけっこう重要なので、家族の面会時には積極的にお話をしましょう。

情報収集するための時短テク

情報収集って苦手。
朝早く来ないと患者さんの情報が取り切れないんだよね…。

朝の忙しい時間に多くの情報を見つける時間もかか大変ですよね。
焦りながらの情報収集を解消してくれる時短テクについて紹介していきます。

簡単に情報収集したいならココをみる!

患者さんの病状や入院中の経過を知りたいのなら、次の6つを見ると比較的簡単に情報収集できます。

情報収集の時に見るべき場所

  • 看護計画
    #で患者の問題点の把握や現在の治療目標を把握。
  • アセスメント:
    現在の状態、必要な観察やケアがタイムリーに反映。
  • 医師記録:
    診療の経過や治療方針を理解。
  • カンファレンス記録:
    治療の方針や現在の問題点、課題を把握。
  • 病状説明記録の確認:
    患者や家族への説明内容を把握。
    病状経過や治療内容について、詳しく書かれている。
  • サマリーや診療情報提供書の活用:
    入院・転棟前の状態や経過を把握。

初めて受け持つ人に時間をかける

新人看護師さんの情報収集をよく見てみると、受持ったことのある患者さんも時間を掛けている人が多いです。

情報収集の時間は限られているので、時間配分を意識して情報収集するようにしましょう。

受け持ったことのある患者さんは追加分のみの情報収集で済ませ、初めて受け持つ患者さんに時間をかけた方がいいです。

情報収集用紙は毎回破棄せず、病院用のバインダーなどに保管しておくことで追加分の情報収集で済むようになります。

受け持ち人数が増えるとより情報収集に時間がかかります。
時間が足りなくなってしまうなら1人あたりどれくらい時間をかけているか確認してみましょう。

患者さんの情報をストックしておく

受け持っていない患者さんの情報収集をしておくことで、自分が受け持った時情報収集が楽になります。

ただでさえ朝は忙しいのに、自分の受け持ち以外の情報収集なんて無理だよ。

スキマ時間で情報収集したり、先輩同士で話している内容に耳を傾けてみたり。
清潔ケアに一緒に入らせてもらうと、患者さんの様子や先輩の患者さんとの関わりが見れるので勉強になります。

特に重症患者さんの情報収集をしておくと勉強になることも多いです。

自分が初めて受け持つときに、重症患者さんの複雑で膨大な情報を1から集めるのはもっと大変です。

日々の積み重ねがあなた自身を助けてくれるので、様々な方法を駆使して情報をストックしておきましょう。

ただ、自分のやらなければならないことをないがしろにしてまで、
受け持ち以外の情報収集をする必要はありません。

情報収集する前にやっておくべきこと

情報する前にやっておいた方がいいことってあるの?

効率的に情報収集するためには予備知識が必要です。
どんなものが必要か詳しく説明していくね。

事前学習をして理解を深める

情報収集を効率的に行うためには、疾患や治療、検査の理解が重要です。

これらの知識がないと、情報収集だけでなく、調べる時間や考える時間が増えてしまいます。
疾患や治療、薬剤の効果を理解できていると、関連付けがしやすくなり効率的に情報を収集ができるようになります。

新人看護師さんにとっては覚えることが多いですが、日々の積み重ねが成長につながります。

事前学習をしっかり行い、情報収集のスキルを高めましょう。

電子カルテ操作の理解

電子カルテの普及により情報が膨大になっています。
効率的な情報収集をするためには操作方法や、どこを見れば欲しい情報が載っているのかを把握することが必要です。

慣れないうちは欲しい情報をリスト化し、どの項目を見れば最短で情報が集められるかを計画すると良いでしょう。

効率的な情報収集のために、電子カルテの項目を把握し計画的に情報を収集しいきましょう。

まとめ

本記事で分かったこと

  • 情報収集は看護師にとって大切なスキル
  • 効率よく情報を集めるためには、どの項目を見るべきかを把握することが重要
  • 疾患や治療の知識があると、関連情報を素早く見つけられる
  • 電子カルテの使い方に慣れ、事前に必要な情報をリスト化すると良い
  • 日々の学びがスキルアップに繋がる

新人看護師さんたちの朝の時間が少しでも楽になり、焦らず情報収集できるきっかけになれば幸いです。

ありがとうございました。

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となみ

はじめまして。私は看護師歴10年のとなみです。 プライベートでは2児のパパをやっています。 取得資格は三学会合同呼吸療法認定士と終末期ケア専門士。どちらも三か月の勉強期間で資格取得できた経験あり。看護師歴10年の経験を生かして、誰かの役に立つ情報を発信します。

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