解決できる悩み
- iPadで暗記学習をする方法が知りたい
- iPadは暗記学習に最適なの?
- 暗記に最適な勉強用アプリは?
不規則な勤務の中、常に新しい知識のアップデートが求められる看護師や看護学生にとって、膨大な専門用語の暗記は避けては通れません。
限られた時間の中でで、いかに効率よく記憶に定着させるかが永遠の課題と言えるでしょう。
実は、学生時代によく使っていた赤シートを使った懐かしい勉強方法を iPadでより強力かつスマートに再現することができます。
そこで本記事では、iPadの標準機能や専用アプリを駆使した赤シート暗記学習の方法について詳しく紹介します。

この記事を読めば、 iPadを使った暗記学習の方法がわかり学習効率が向上します。
iPadだけでどこでも"赤シート"暗記学習を実現

最も手軽に始められるのが、iPadに元から備わっているアクセシビリティのカラーフィルターを使って画面全体を赤シート化する方法です。
画面全体を赤くすると特定の色の文字やマーカーが見えなくなるので、物理的な赤シートと同じように暗記学習が行えます。
例えば、ノートアプリで覚えたい箇所を赤やオレンジ系のペンで書くか、濃い緑のマーカーで塗っておきます。後でiPadの「カラーフィルター」機能をオンにすると、その部分の文字だけが見えなくなります。

それでは具体的な方法を見ていきましょう。
カラーフィルターの設定方法
iPadでカラーフィルターを設定する方法は次のとおりです。
- 設定
- アクセシビリティ
- 画面表示とテキストサイズ
- カラーフィルタをON
- 色合いを選択して強度を最大・色相は最小


色合いを選択して強度のスライダーを最大、色相のスライダーを最小へ動かして画面が真っ赤になるように調整します。


設定ができたらカラーフィルターを一旦OFFにして、ショートカットの設定に移ります。
ショートカットの設定方法は次の通りです。
- 設定
- アクセシビリティ
- ショートカット
- カラーフィルタを選択


iPad側面の電源ボタン、またはホームボタンのトリプルクリックでカラーフィルターのON/OFFが可能になります。
カラーフィルターをスマートに切り替える方法
物理ボタンのトリプルクリックでも赤シート(カラーフィルタ)は呼び出せますが、「操作が少し面倒」「ボタンの消耗が心配」と感じる方もいるでしょう。
そこで推奨したいのが「ショートカット」と「Assistive Touch」を組み合わせる方法です。画面上に仮想ボタンを配置しタップ操作するだけで赤フィルターを使うことができるようになります。

具体的な設定は次の通りです。
- 設定
- アクセシビリティ
- タッチ
- Assistive TouchをON
- カスタムアクションにショートカットを割り当てる


Assistive TouchをONにしたら、同画面内のカスタムアクションで「シングルタップ」などに「アクセシビリティーショートカット」を割り当てます。

ショートカットは「ダブルタップ」または「長押し」への割り当てがおすすめです。シングルタップだと画面上の誤操作で意図せず赤シートが起動されてしまい、勉強などの作業を妨げる可能性があります。
画面上の仮想ボタンをタップ操作することで、いつでも瞬時に赤シートのON/OFFが切り替えられるようになります。

iPadの赤カラーフィルタは非常に便利ですが、使用するペンの色によって文字の「消え方」に差が出る点に注意が必要です。
赤色やオレンジ色のペンで書いた文字は、フィルタをオンにするとほぼ完全に見えなくなります。一方、緑色のマーカーは色合いによってフィルターをかけても文字が透けて見えることがあり、完全に答えを隠したい場合には不向きです。

iPadのカラーフィルターを使う場合は、赤かオレンジ系のペンで文字を書きましょう。
イルカの暗記シートの使い方:赤シート特化アプリ

「イルカの暗記シート」の特徴は、オレンジ色の文字で書いたノートだけでなく、既存のPDF資料(参考書や配布プリントなど)も暗記ツールに変えることができる点にあります。
例えば、ノートアプリで事前に覚えたい箇所を赤やオレンジ系の色のペン、緑色のマーカーで塗っておくか、「イルカの暗記シート」アプリ内で直接マーカーを引くことで、アプリが色を認識し指定した箇所を隠すことができます。


ノートで赤シート学習をする準備と基本操作
ノートアプリ (今回はGoodnotes)で作成したノートを使用して、イルカの暗記シートを使う方法を解説します。
step
1暗記用のノートを作成する
ノートアプリでノートを作成します。暗記したい箇所は、事前に赤やオレンジ系のペン、または濃い緑色のマーカーで引きます。

step
2ノートをイルカの暗記シートへ書き出す
イルカの暗記シートをダウンロードした後、作成したノートの書き出しは以下の手順で行うことができます。
- 共有マークをタップ
- 「このページを書き出す」もしくは「すべてをかき出す」を選択
- 好きな形式を選択し書き出すをタップ
- イルカの暗記シートを選択
- インポートして完了


書き出し先にイルカの暗記シートがない場合は、「その他」を選ぶと下記画像のようにアプリが一覧表示されイルカの暗記シートを選べるようになります。

step
3イルカの暗記シートの基本操作
イルカの暗記シートのホーム画面を開くと取り込んだノートがあるので開きます。

画面の下半分に半透明の赤のフィルターがかかった状態になっています。赤やオレンジ、緑マーカで書かれた部分に赤シートが重なると見えなくなります。


Goodnotesの基本的な使い方が知りたい方は下記の記事が参考になります。
PDF資料や参考書で赤シート暗記学習をする準備と基本操作
ファイルアプリに保存されているPDF資料を使用して、イルカの暗記シートを使う方法を解説します。
step
1ファイルアプリのPDF資料を開く
ファイルアプリの取り込みたいPDF資料を開きます。


step
2PDF資料をイルカの暗記シートへ書き出す
PDF資料の書き出しは以下の手順で行うことができます。
- 共有マークをタップ
- イルカの暗記シートを選択
- インポートして完了


step
3重要箇所にマーカーを引く
イルカの暗記シートのホーム画面を開くと、取り込んだPDF資料があるので開きます。
画面下方のツールの中からマーカを選び、重要箇所が隠れるようにマーカーを引けば準備は完了。


step
4イルカの暗記シートの基本操作
画面の下半分に半透明の赤のフィルターがかかった状態になっています。赤シートが重なるとマーカを引いた部分が塗りつぶされて見えなくなります。

iPadを使った赤シート暗記学習をするべきタイミング

iPadで赤シート暗記を実現する方法を紹介しましたが、いつ、どのように活用するのが効果的なのかを理解しておくことは大切です。
そこで、iPadを使った赤シート暗記の効果を最大化するための、最も有効な活用タイミングについて具体的な学習シーンと共に解説していきます。
試験直前の復習に効果的
iPad赤シート暗記が最も輝く瞬間、それは試験対策のときです。
試験直前は新しい知識をインプットするよりも、これまで学習した内容をいかに正確に素早くアウトプットできるかが勝負になります。
例えばノートアプリを使って作成してきた、まとめノート。重要語句を赤系のペンで書いておけば市販の問題集にはない、最終確認をするための問題集に変わります。


試験範囲全体を自分の言葉で効率よく復習できるため、看護師の資格試験や看護学生の国試対策としておすすめです。
スキマ時間が学習時間へと早変わり
iPad赤シート暗記の最大のメリットが、スキマ時間を有効活用できる点にあります。
Goodnotesなどの ノートアプリで作成した赤シート対応のノートや資料は、iCloudの同期によってあなたのスマホでも閲覧・使用が可能です。イルカの暗記シートをスマホにダウンロードすれば、いつでも、どこでも赤シート暗記学習が行えます。

次のようなスキマ時間を有効活用することができます。
- 通勤中の電車の中
- 仕事や実習の休憩時間
- 寝る前のベッドの中
これまでSNSを眺めていたかもしれない、そんな5分、10分の細切れの時間のすべてが、質の高い暗記時間に変わります。重たい参考書や赤シートを持ち歩く必要もなくなります。
机に向かう時間がない多忙な看護師や看護学生にとって、この「いつでも、どこでも学習できる」環境こそが、合格を掴み取るための最も強力な武器となります。
まとめ
今回は、iPadを使った懐かしい「赤シート暗記学習」を再現する方法について紹介しました。
iPadで赤シート暗記学習をする方法は次の通りです。
それぞれに特徴があり、あなたの学習スタイル応じて使い分けるようにしましょう。
iPadを使った赤シート暗記学習の大きなメリットは、作成した暗記ノートをスマートフォンでも利用できることです。あらゆるスキマ時間が、質の高い学習時間へと変わります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

iPadを使った勉強方法はこちらの記事で紹介しています。