解決できる悩み
- 終末期ケア専門士の勉強方法が知りたい
- 仕事やプライベートが忙しくて勉強の時間が取れない
- 効率のいい勉強方法ってある?
「終末期ケア専門士の資格を取り、専門知識を深めたい!」 と思っても、多忙な業務や不規則な勤務の中で勉強時間の確保が難しいと感じる医療従事者は多いです。
さらに、家庭や子育てとの両立で勉強の優先順位が下がり、挑戦自体を諦めかけている方も少なくないでしょう。
そんな方のために本記事では、現役看護師の私が実践した、勉強期間3ヶ月で終末期ケア専門士に合格した具体的な学習戦略について紹介していきます。
使用した教材から試験までのスケジュール管理、そして合格の鍵となった勉強法まで。これから受験を検討しているあなたの「どうすれば?」という疑問にお答えしていきます。

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終末期ケア専門士の試験勉強に使える学習教材【5選】+α

終末期ケア専門士は受験勉強をするのに使える教材がいくつかあるので紹介します。
まずは公式テキストを準備しよう!
試験のために勉強をはじめる必要がありますが、公式テキストを必ず購入しましょう。
終末期ケア専門士の試験の出題範囲は、公式サイトにて『終末期ケア専門士 協会認定テキスト及び時事問題』と公開されています。
すなわち、公式テキストで勉強しておけば、試験範囲はおおむね網羅できるというわけです。
終末期ケア専門士受験予想問題集【アプリ付き】
終末期ケア専門士受験予想問題集とは?
『公式テキストを基に試験に出題されそうな箇所を専門スタッフが分析・編集した予想問題集』のこと。
販売:アステッキホールディングス株式会社
2023年の試験で「終末期ケア専門士予想問題集」を購入された方の合格率は脅威の91%だったようです。(アステッキホールディングス株式会社公式サイト参照)
※この次に紹介する【応用編】と区別をするために、こちらの予想問題集を【基礎編】として説明させていただきます。

私は公式テキストと予想問題集【基礎編】のみ使って、2023年の試験を1発合格できました。
終末期ケア専門士受験予想問題集【アプリ付き】を使うメリットは次の通りです。
- 実際の出題形式に慣れることができる
- 回答の解説が付いている
- アプリが付いていて書籍の持ち歩きが不要
この問題集は実際の試験に近い形式なので、実際の出題形式に慣れることができます。解説もしっかり付いているので間違った箇所の理解がスムーズに行えます。
予想問題集がおすすめな点は、問題アプリが付属していること。問題集を持ち歩く必要がなく、通勤や休憩時間などにスマホをさっと出してスキマ時間に勉強できるのがとても便利です。
終末期ケア専門士必修予想問題集 応用編【アプリ付き】
終末期ケア専門士必修予想問題集には応用編もあります。
間違えやすい問題やひっかけ問題を厳選して収録されているので、次のような方におすすめです。
- 基礎編を取り組み終えた
- 様々な問題に挑戦しレベルアップを目指す
- 基礎編280問だけでは不安
このような方は、「終末期ケア専門士必修予想問題集 応用編」に取り組むことで効率よく学習することができます。
ちなみに、予想問題集の基礎編と応用編をどちらも使う予定ならセット購入がよりお得。
なんと、セット購入特典として『通常では手に入らない特別問題90問』が付録として付いています。(付録問題はアプリのみに収録)

2025年版の予想問題集をセットで購入すると、基礎編280問+応用編280問+セット特典90問の計650問を解ける!
終末期ケア専門士全国統一模擬試験

受験対策のために終末期ケア専門士全国統一模擬試験が用意されており、試験までに全2回模擬試験を受けることができます。
模擬試験を受けることで、次のようなメリットを得ることができます。
- 実際の試験形式(問題形式・時間など)を体験できる
- 現在の実力を把握できる
- 試験本番までの勉強方針を考えるきっかけになる
終末期ケア専門士全国統一模擬試験の日程は下記の通りです。
第1回 | 第2回 | |
予約開始 | 2025年2月28日~ | 2025年6月13日~ |
回答〆切り | 2025年6月1日 | 9月14日 |
結果発送 | 6月中旬 | 10月上旬 |
受験した方には採点後、個人別成績表とともに、解答・解説集を発送してくれます。
\2025年2月28日㈮申込開始/
お得な予想問題集と模擬試験セット
終末期ケア専門士を受験するにあたり、受験必修予想問題集と模擬試験を活用したいならセット商品がおすすめです。
スタンダードセットとコンプリートセットの2種類があり、内容が異なります。
収録内容 | 基礎編 | 応用編 | スタートアップ セット | スタンダード セット | コンプリート セット |
---|---|---|---|---|---|
基礎編 280問 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
応用編 280問 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
特別問題 90問 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
第1回模擬試験 90問 | 〇 | 〇 | |||
第2回模擬試験 90問 | 〇 | ||||
動画講座 10問相当 | 〇 | 〇 | |||
合計問題数 | 280問 | 280問 | 650問 | 750問 | 840問 |
問題集や模擬試験をそれぞれ注文するより安い価格でセット購入することができます。
- スタンダードセットの場合・・・合計価格21,648円→17,578円 (税込み)
- コンプリートセットの場合・・・合計価格27,126円→21,978円 (税込み)
さらに、セットの特典として『重要問題解説動画講座が付属』します。
講座の内容は次の通りです。
- 全10講座
- 動画講座専用問題 (10問相当)
要望が多かった分野を中心に、過去問題を動画でわかりやすく解説した講座を視聴することができます。(※動画講座は9月19日にアプリにのみ配信予定)

セットに付属する動画講座は次の項で説明するWEB講習会とは異なるのでご注意ください。
試験対策WEB講習会

仕事が忙しくてテキストや問題集を開いて勉強する時間が確保できない人は多いはず。
そんな方に特におすすめしたいのが、一般社団法人日本終末期ケア協会が開催している『終末期ケア専門士 試験対策WEB講習会』です。
試験対策WEB講習会の特徴は次の通りです。
- 試験範囲の内容をいつでもどこでもオンライン受講できる
- イラストや図表を使ってわかりやすく解説してくれる
- スマホなどでスキマ時間に手軽に学習できる
- 動画の最後に確認テストがある
- 参加者限定のWEB講習会認定テキストが配布される
WEB講習は公式テキストに沿った内容の動画を視聴できます。スマホなどのデバイスを使ってスキマ時間に勉強できるので、忙しい医療者の仕事と試験勉強の両立をサポートしてくれます。
申し込み期間 | 令和7年3月28日~9月30日 |
受講方法 | 受験者専用ページアプリで受講可能 令和7年3月28日より配信開始 |
視聴期間 | お申込み後~試験最終日まで |

私がWEB講習を受講して感じたメリットや活用した勉強方法を下記の記事で紹介しています。
試験本番までのスケジュールと勉強方法

試験勉強において学習計画を立て、スケジュールを管理することは大切。
不規則な勤務をこなす私たち医療者にとって、スケジュールを立てることは合格を左右する重要な戦略と言えます。
そのためこの項では、あなたの学習計画の具体的なイメージが湧くよう、三交代勤務の私がどのように勉強時間を捻出し、合格までのスケジュールを管理したのかを詳しくお伝えしていきます。
私が3ヶ月の勉強期間で合格できた実際のスケジュールは次の通りです。

試験勉強は主にiPadを使って勉強しました。興味がある方は下記の記事をご覧ください。
勉強時間の確保
忙しい医療者にとってまとまった勉強時間を確保するのはけっこう厳しいのが現実です。
私自身小さい子供がいたため「自分のために家族との時間を削っていいのだろうか」という引け目を感じていました。
そんな私がたどり着いたのは「スキマ時間の徹底活用」です。仕事の休憩時間やスマホをかまう時間、子供が寝た後の30分など。
短い時間をいかに質の高い学習時間に変えるかが試験合格のカギとなります

試験勉強をしていた時間帯を勤務毎にまとめたので参考にしてみてください。
勉強時間の確保は次のように行いました。
日勤
- 5時半起床 (1時間)
- 仕事の休憩中 (15分)
- 就寝前 (15分)
- 子供の寝かしつけ後 (1~2時間)
準夜
- 5時半起床 (1時間)
- 出勤前の日中 (1~2時間)
- 仕事の休憩中 (15分)
- 就寝前 (15分)
深夜
- 仕事の休憩中 (15分)
- 就寝前 (15分)
- 子供の寝かしつけ後 (1~2時間)
勉強できる日は1日1~2時間ほどで調整していました。実際の勉強時間はその時の状況によるので、全く勉強できない日もあったので、必ず毎日勉強していたわけではありません。
試験まで残り3ヶ月:公式テキストとまとめノートでインプット&アウトプット

試験まで残り3ヶ月のところで終末期ケア専門士の試験勉強を開始。主に取り組んだ勉強方法は次の通りです。
- 公式テキストの読み込み
- まとめノートの作成
インプット (テキストを読む)とアウトプット (得た知識をノートにまとめる)を繰り返しながら勉強を進め、知識の定着を目指しました。

最終目標は得た知識を臨床で活かすことです。試験勉強は暗記も大事ですが、知識が定着する勉強方法を選択することが重要です。

書いて覚えるのが得意な人は「まとめノート」がおすすめの勉強法です。
試験まで残り3ヶ月で実践した試験勉強のポイントは次の通りです。
人間の記憶は、情報をインプットした直後から薄れていきます。分厚い公式テキストを最初から最後まで通読してからノートを作り始めるのでは、序盤に読んだ内容のほとんどを忘れてしまっている可能性が高いです。

そのため、テキストの分野 (章) ごとにインプットとアウトプットを完結させるというサイクルを徹底しました。
試験まで残り2ヶ月:予想問題集やまとめノートを活用し知識を強化
試験まで残り2ヶ月。この時期に取り組んだ勉強方法は次の通りです。
- 予想問題集での問題演習
- まとめノートの見返しと追記
- 赤シートでの暗記学習
テキストの読み込みとまとめノートの作成が一通り完了したら、その知識が本当に身についているかを確認するために予想問題集を使って問題演習を行います。
試験まで残り2ヶ月で実践した試験勉強のポイントは次の通りです。
問題演習の目的は単に知識を覚えているか確認するためだけでなく、実際の試験形式に慣れること、何より自分の知識の「穴」を発見することにあります。
そのため、この時期に模擬試験を受けるのは効果的であると考えます。

そして、不足していた情報はまとめノートに追記しながら、赤シートを使った暗記学習も合わせて行い知識の強化を目指しました。
経験者からのアドバイス

この時期は、一ヶ月前に作ったまとめノート活用しスキマ時間学習に注力。まとめノートはiPadを使って作成し、スマホを使って見返せる状態にしておきました。
そして、終末期ケア専門士必修予想問題集には問題アプリが付属しているので、スマホを使いちょっとした時間に問題演習を進めることで効率よく試験勉強を進めました。

この時期の勉強はスマホを使いながら時間や場所に縛られずばずできたので効率的でした。
試験まで残り1ヶ月:問題演習を繰り返し苦手個所の復習を徹底
試験まで残り1ヶ月。この時期に取り組んだ勉強方法は次の通りです。
- 予想問題集での問題演習 (正答率80%以上を目指す)
- まとめノートの見返しと追記
- 赤シートでの暗記学習
- 試験を想定して90分90問の練習
この時期は前月の勉強方法に加え、実際の試験時間を想定した勉強も追加で行いました。詳しい理由は「試験勉強での失敗談と注意点」でお伝えします。
試験まで残り2ヶ月で実践した試験勉強のポイントは次の通りです
問題集を繰り返していると、次第に問題のパターンや正解の番号を記憶してしまいがちです。これでは単に「答えを覚えた」だけの状態であり、本番の試験では通用しません。
正解の選択肢を選ぶだけでなく「なぜ、これが正解なのか」「なぜ、他の選択肢は不正解なのか」を、自分の言葉で説明できるようにすることが不可欠です。
特に、不正解の選択肢の根拠を理解することは曖昧な知識をなくすために重要です。
経験者からのアドバイス

残り一ヶ月になると「合格できるのか」「この勉強方法でも大丈夫?」と不安や迷走が襲ってきます。
焦って新しい問題集を買いたくなったりすることもありますが、残り1ヶ月で開始するのは時間や金銭的にかなりリスキー。
出題範囲はすでに持っている公式テキストの中にあります。新しいことは始めず、テキストを読んだり問題演習を繰り返しながら今までやってきたことが確実にできるよう勉強方法を継続しましょう。

継続すれば予想問題集の正当率8~9割程度を維持できるようになり自信が持ててきます。
試験本番:まとめノートを見返して試験に備える

終末期ケア専門士の試験はCBT試験です。受験日時と会場が選べるので、自宅付近の会場で試験を受けました。
試験当日は作成したまとめノートを見返す程度に留め試験に臨み、2023年11月に合否通知が届き無事合格を果たします。

CBT試験の詳しい内容や実際の試験会場の様子が知りたい方は下記の記事をご覧ください。
試験勉強での失敗談と注意点

終末期ケア専門士の資格を無事取得することができましたが、すべて順調であったとは言い切れません。
実際に勉強を進める中で、私が実際に経験した「失敗談」と、そこから学んだ「こうすべきだった」という注意点を具体的にお伝えします。
公式テキストを買うタイミング:
公式テキストの購入時期には注意が必要です。
公式テキストは定期的に内容が見直され最新の内容に改訂される可能性があるからです。もし改訂が行われてしまうと、試験範囲の変更に対応できず新しいテキストを買い直す必要が出てくる可能性があります。
私の場合、思い付きで受験する1年前に公式テキストを購入。翌年の受験時にはテキストが改訂され試験範囲も一部変更されていたため知らない問題が出たらどうしよう不安を感じながら勉強をしていました。
公式テキストはそこそこ高額なので、買い直しは経済的な負担も大きくなります。毎年必ずテキストが改訂されるわけではありませんが、試験を受ける年になってから購入した方が安心です。
ただし、時間に余裕がある場合は、早めにテキストを購入して勉強を始めておくのも良い選択になるでしょう。

不安はあったものの、改訂前のテキストでも試験合格はできています。
スキマ時間学習の落とし穴
私が受験する中で要となった勉強方法は「スキマ時間学習」です。少ない時間を有効活用できるので、忙しい方でも試験勉強を短時間で進められる有効な方法と言えます。
しかし、スキマ時間という短い時間での勉強を継続していたことで、長時間集中して問題を解くのが難しいと感じることもありました。
実際の試験では90問を90分で解く必要があります。スキマ時間学習が多かった影響もあり、90分間集中して問題を解き続けることが困難に感じる場面が多々ありました。
スキマ時間学習は、忙しい私たち医療者にとって欠かせない勉強方法です。しかし、人によってはデメリットと感じる場合があるので、実際の試験を想定した勉強方法も取り入れ想定外の事態に備えることが重要です。

私は本番1カ月前に試験時間を想定した勉強方法を取り入れることで、試験当日も集中して問題を解けました。
公式テキストや予想問題集をお得に入手する方法

試験勉強に欠かせない公式テキストと予想問題集、できるだけお得に手に入れたいと思う方は多いです。
そこで今回は、終末期ケア専門士の公式テキストや予想問題集をお得に購入する方法をまとめましたので紹介していきます。
公式テキストや問題集をお得に買う方法
結論:Amazonや楽天市場で購入することでポイントが付き、実質安く購入することができます。
- 公式サイト・Amazon・楽天それぞれ同価格・同送料で購入できる
- ポイントが付くのでAmazon・楽天の方が実質安く購入できる
- 販売元は日本終末期ケア協会なので安心して注文できる
- 最新版のテキストや問題集が購入できる
少しでも費用の負担を減らしたいという方は、Amazonや楽天を利用することをおすすめします。
まとめ
今回は、終末期ケア専門士の資格取得に向けた具体的な勉強法と、私の実体験に基づく学習スケジュールについて解説しました。
多忙な医療者にとって、合格の鍵は「戦略的な時間管理」と「スキマ時間学習」です。
仕事と勉強の両立は、決して簡単な道ではありません。しかし、終末期ケア専門士の資格取得を通して多くの学びがあるのは確かです。
この記事があなたの挑戦を後押しし、合格へと繋がることを心から願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。